今回は『こんなCDとカセットを聞いて作品の着色と植毛をしました その2』をお送りする予定でしたが、急遽内容を変更させていただきます。何卒ご了承の程。
K氏、わたくしのヒーロー、安藤昇さんと野坂昭如さん ↓ が、お亡くなりになってしまいました。
このたらたらとしたブログも早いもので第10回目、ついに2ケタに突入しました。それで、今までに書いたものをザラッと読み返していて「高校生からレコードを買い続けてきた、自分のもうひとつの履歴書みたいなものなのかな」と、ぼんやりと思っていたところに、この訃報を聞いたのです。誠に悔やまれます。
しかし私が何故こんなに悔やんでいるのかというと、実は十数年前に一度だけ安藤昇氏にお会いできるチャンスがあったのです。結局、叶いませんでしたが。。。
詳しい説明は省略しますが、友人が出す本の帯文を安藤氏にお願いする事になったのです。助手ってことで同行させてくれと頼み込みマイ・コレクションの本、VHS、シングル盤を用意、当日友人の指定した待ち合わせ場所に!しかし待てど暮らせどかの友人姿現わさず!何の事は無い友人氏指定場所を大間違い!嗚呼残念無念須磨保無き時代の悲しさなりけれ!
って、活動写真の弁士調になってしまいましたが、それほど私にとって残念無念だったのです。ちなみにこの友人氏、携帯電話は持っていたものの自宅に置き忘れてしまって、それを持たない私は公衆電話から何度もかけたものの当然何の音沙汰も無し。私を放置プレイした彼は何とか無事到着。安藤氏に帯文の依頼を。そしてご承諾。しかしその直後責任を感じ、わたくし用にVHSのジャケットにサイン ↓ を貰ってくれたのです。
<VHS□『日本暗黒史 情無用』バーコードの上にハンコまで!>
余談ですが、その後私が携帯を初購入するのは月日流れて当年2015年9月、当然ガラケーです。須磨保などと言う洒落臭いものはあと数回輪廻転生後に購入しようと考えております勿論auで。
その後遺症か今でも公衆電話を見かけるとたまに十数年前の事を思い出し、この友人氏に「指定場所の○○にずっといるんだけどまだ来ないの~」と電話したくなります。しかも夜通し。
話しは安藤昇氏に戻ります!歌手としてはLPが4枚、シングルが十数枚、その全て非常に入手困難、私がレコ屋でLPを見た事は1回きり、それも確か弐萬伍阡円也の気が遠くなるようなお値段。かくいう私も僅かシングル盤1枚と、幻の名盤解放同盟のCD ↓ を所有しているに過ぎず、こと音盤に関して安藤氏は私にとってまだまだ遠い玄海灘なのです。
<左がシングル盤 ◉『はぐれ町/男がひとりでうたう歌』 右がオムニバスCD ◎『幻の名盤解放歌集/男が死んで行く時に』>
さらに著作物 ↓ も何十冊とあります。私は比較的新しい7冊しか所有していませんが。映画出演作のVHS ↓ やDVDもかなりの数になるのでしょう。私は必死で集めてこれだけですが。
<左が著作『激動』『女にモテたきゃ男を磨け』『昭和風雲録』『映画俳優 安藤昇』『自伝』『不埒三昧』><右がVHS□『日本暗黒史 血の抗争』□『わが逃亡とSEXの記録』□『やくざ残酷秘話 片腕切断』□『任侠外伝 玄海灘』>
いつしか安藤氏の超レアLP4枚をコンプリートしたいと、レコード・マニアの旅は更に続くのです。それが冒頭にも書いたような、私にとってのまた新たなるストーリーにと繋がって行くのです。
———男のレコードは履歴書———この言葉を私なりの追悼として送らせていただきます。安藤昇さん、心よりご冥福をお祈りいたします。
次回、追悼その2は野坂昭如編です。なるべく早めにアップ出来ればと考えていますが、、、K氏、そんなに安藤昇さんのモノマネをしているヒマがあるのなら一緒に黙祷を!